経営・人事コラム

人事コラム バックナンバー

設立10周年を迎えて

[2015.07.01] 松丘 啓司  プロフィール

本年7月1日をもって、エム・アイ・アソシエイツは設立10周年を迎えました。これまで弊社を支えていただいたお客様、ビジネスパートナー、社員・元社員関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。思い起こせば、楽しい経験よりも苦しい経験の方が脳裏に浮かびますが、そのような経験を積み重ねて、会社も私自身もたくましく成長して来られたと感じております。

私が会社を設立する以前、外資系コンサルティング会社に勤めていた頃から、日本のビジネスパーソンは持てる力を十分に活かしきれていないと常々、感じていました。たとえば、他国のコンサルタントが作成した報告資料と日本人が作成したものとを比較すると、論理的な組み立てや完成度は明らかに日本人の方が勝っていました。けれども、新しい経営コンセプトは常に海外から発信されて来ていました。

コンサルティング会社に限らず日本のビジネスパーソンは(私自身も含めて)、外発的に与えられた命題には力を発揮するものの、内発的に自分を動機付け、自分の価値観を表現して実現することには不慣れであると感じていました。そこに変化を起こしたいという思いから、弊社では創業時よりビジネスパーソンのキャリア開発を事業の軸として取り組んできました。

しかし、個人がキャリア研修で気づきを得るだけでは、変化のエネルギーはなかなか持続しません。人材開発の基本は職場にあるため、上司が部下のキャリア開発を支援する意思をもって関わることが不可欠です。ところが多くの管理職は、業務付与を通じたマネジメントに偏重し、個々人の特性を伸ばすマネジメントが不足しているため、管理職層に対するピープルマネジメント力の向上にも取り組んできました。

個人が自分の内面を深く見つめることと、相手の価値観を理解して動機付けることは、どちらも後回しにされがちです。けれども、そこに真剣に向き合わなければ、少子高齢化社会における日本企業は発展し続けることができないと思っています。

弊社は企業研修サービスを中心に提供していますが、研修会社であるとは考えていません。人材開発のプロセスと風土を組織に浸透させることを支援する、「人材開発ソリューションカンパニー」として自らを位置づけています。組織の中で人材開発が有効に機能しているというあるべき姿を創りだすためには、研修や制度構築などの部分的な取り組みだけではなく、全体を一貫したコンセプトで統合した状態を実現することが必要です。その一貫したソリューションを提供できるところに弊社の強みがあると確信しています。

ダイバーシティ&インクルージョンとタレントマネジメントは弊社が現在、提供している人材開発ソリューションです。ただし、この2つは別々のものではありません。個々人が有する多様な潜在力を活かすことによって、企業の業績向上を実現するという目的はどちらも共通しています。人材開発によって企業の発展を支援するという目的観を持って、弊社は今後も継続的に邁進して行きたいと思います。

引き続き、皆様のご支援、ご鞭撻をいただければありがたく存じます。

2015年7月1日
エム・アイ・アソシエイツ株式会社
代表取締役 松丘啓司

» 経営・人事コラムトップに戻る


お問い合わせ・資料請求
人材育成の課題
キャリア開発

キャリア開発

個人の働きがいと組織への貢献を両立するキャリア開発を支援します。

リーダーシップ・マネジメント開発

リーダーシップ・マネジメント開発

マネジャーに必要不可欠なリーダーシップとマネジメント力を養成します。

コミュニケーション開発

コミュニケーション開発

組織や仕事に変化を起こすコミュニケーション力を養成します。

組織開発

組織開発

ビジョンと価値観を共有し成果を高める組織創りを支援します。

営業力開発

営業力開発

お客さまと自社の双方に大きな価値をもたらすことのできる提案営業力、組織営業力を開発します。

経営力開発

経営力開発

ビジネスプランの立案に必要となる知識と実践的なスキルを養成します。

人事向けメルマガ登録

PAGE UP