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- 【コラム】研修会社は受講者のスキルアップだけを目指せば十分か?
先日、ある会社で当社の「ビジネスアーキテクト育成研修」を実施したところ、受講生から「この研修を上司にも受講させたい」との声が相次いだ。「学習内容を現場で活かそうと思ったら、上司も研修の内容を同じように理解していないと適切なフィードバックができない」というのがその理由だ。
仕事におけるパフォーマンスの大小は、もちろん「本人のスキル」に負うところがあるが、それだけで全てが決まるわけではない。本人を取り巻く「周囲の環境」もパフォーマンスに影響を及ぼす。例えば、担当業務の範囲やプロセスがスキルと連動するように設計されているか、スキル発揮を支援する情報システムなどのツールがあるか、評価・報酬制度にスキルを活かすインセンティブが組み込まれているかなどによって、パフォーマンスは大きく左右される。そしてもちろん、上司による適切なサポートの有無は周囲の環境の中でも重要な位置を占める。日常的に接する上司が、研修内容に対する正しい認識を持たず、研修と矛盾することを現場で強いることほど、受講生にとって迷惑なことはない。「個人のスキル」と「周囲の環境」が効果的にかみ合うことで、パフォーマンスは最大化するのである。
我々のように研修サービスを提供する会社は、単に研修だけを提供してハイ、サヨナラというわけにはいかなくなってきている。受講生本人に対してだけでなく、受講生の周囲の環境に対しても変容を促すような働きかけが、今後ますます求められるようになるはずだ。














