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- 【コラム】「セルフマネジメント」ができないのはリーダー失格である (2)
前回は、部下を持つ人間にはセルフマネジメント力が重要であるというお話を書かせていただきました。(http://www.mia.co.jp/column/2007/07/post-30.php)
特に、「作業」や「時間」をマネジメントするということだけではなく、やる気の状態や気持ちのコントロールが求められる。その理由は、人のモチベーションを高めることのできるリーダーには、当たり前のように自分自身にもそれが適用できているはずだ、と思うからです。近年、「部下のモチベーションを高める」というキーワードを多く見かけますが、自分自身のモチベーション管理ができていない上司に、そんなことは到底出来ることはありません。
では自分自身をマネジメントできている人は、どんなものを持っているのでしょうか。
これまでに、いろいろな方々とのお話や文献からいただいたヒントをもとに、私自身が共感・実感の高かったものをご紹介したいと思います。
(1)自分の状態を認識できること
人の気持ちは本来、自然に発生してしまうものであり、気持ち自体をストップさせることはそもそも不可能であるといわれています。怒りのコントロール法などでもよく言われますが、気持ちを阻止しようとすると逆にストレスが増大してしまう。従って、今の気持ちが「ある」ことを認識できることがスターティングポイントになります。気持ちが沸いてくること自体は、良い、悪いということではなく、そのような状態になっているというだけです。自分の気持ちの状態を認識することができると、突発的な行動を一定程度はコントロールすることができます。例えば、自分が「怒っている」ということがわかれば、思ったことをそのまま相手に投げつけるのではなく、落ち着くまで待つ。弱気になりすぎている時には、何かを意思決定することを避ける、などです。(参考:"Getting over getting mad : Positive ways to manage anger in your most important relationships")
(2)現状の事実を解釈できること
自分の気持ちの状態が認識できたら、次はそれを引き起こしている状況を解釈するスキルを持つことが重要になると思います。起こっている出来事を、私たちは変えることはできません。ですが、それを解釈する自由は持っています。コーチングの世界では、「その出来事はあなたにとって、どういう意味があったのですか?」という質問をすることがあります。ルイーズ・ヘイは、著書の"You Can Heal Your Life"の中で、「全ての出来事は、実は自分自身が引き起こしている」とさえ言っています。
少々、胡散臭いような話ですが、ビジネスの世界においても、やはり起こった事実を解釈することは有効であると考えます。例えば、「いつまでたっても部下が成長しない」という事実があり、それに対して腹を立てている上司がいたとしましょう。この上司は、どのように事実を解釈すれば有効でしょうか?「これは、自分の育成方法を変える必要がある、ということを教えてくれているのではないだろうか?」と考え、何か行動を起こしてみる。或いは、「これ以上部下の成長に期待し躍起になるのではなく、何か違うことに目を向けたほうが良いというメッセージなのではないか?」と解釈する・・・など、単に「腹を立てている状態」から、一歩先に進むことができるようになるのではないかと思います。
(3)一つのことに集中できること
人のエネルギーは有限であり、時間も有限です。それらをどこに集中させるのかを私たちは日々判断しなければなりません。しかし、どちらかというと判断しているというよりは、「流されている」状態のほうが実態としては多いのではないでしょうか。例えば、私の周りには多忙な業務をこなしながら、公認会計士の資格取得に成功したり、一冊の本を執筆することに成功している方たちがいますが、おそらくこの方々は自分のエネルギーを一つのことに集中させることが上手なのだと思います。
"Attention is limited, unstable and habituate" とジェラミー・ハンター教授が指摘していますが、人の集中力は恐ろしく限定的であり、ちょっとしたことですぐに逸らされてしまうし、一定の方向へ習慣化されやすい。従って、「意識」しないと成果を生むための集中力を発揮することができないのです。当たり前の話ですが、今朝、上司に怒られたことを気にしている営業マンが受注できる可能性は著しく低いはずです。また、ついついメールに気をとられてしまう習慣をもっている人は、そうではない人よりも創造的な仕事で成果を出すことが難しいでしょう。
今回は3つほどご紹介させていただきましたが、これだけではなく様々な方法があるのだろうと思います。ただ、その一つでも、意識し身につけるために努力することで自分自身とチームの雰囲気を大きく変えることができるのではないかと思います。それとともに、このような訓練ができる場が少しでも増えていくことに貢献していければと考えます。














